沢登り

冒険心を掻き立てられる沢登り。目に映る景色は常に変化に富んでいるため目新しく、マイナスイオンを浴びながら美しい沢を進み、滝や岩を登ります。
普段は普通の登山道を登る(概ね歩く)んですが、今回は水が流れている「沢」を登る「沢登り」にチャレンジしてきました。登ったのは11月1日。沢登りとしては結構ギリギリの季節です。平たく言うと、寒い。
国土の約70%を占める山岳地帯と豊かな森林を有する日本には、昔から美しくそして命豊かな沢を遡行して山頂を目指す独自の登山スタイルがあります。それが源流に湧き出る最初の一滴が創りだす道筋を遡行しながら、森と山を巡り旅する【沢登り】です。
日本には命豊かな沢を遡行して山頂を目指す、「沢登り」と呼ばれる独自の登山スタイルがあります。時には泳ぎ、時には滝を登りながら、森と山を巡り、沢の源流を目指します。
「沢は初めてだから」「ひとりでも大丈夫?」とご不安な方も多いと思います。そんな方のためにツアーがあり、ガイドがいるのです。ツアーご参加者の半数ぐらいは単独でのご参加。年齢層も10代から60代くらいまでと幅広く、また女性のお客様にも多くご参加いただいております。
沢登は世間では"シャワークライミング"と呼ばれ、一部の層から広く一般に普及すべくイメージアップを図っていますが、ほぼ同じものを指していることが多いです。沢とは山奥の細く急峻な流れの川を言い、沢登りはその名の通り、沢を伝って山に登る登山スタイルのこと。

沢登りの一番の魅力は、真夏の暑い時期に、水を豪快に浴びながら登っていく爽快感。暑さなんて吹っ飛ぶ気持ちよさです!まだそれほど経験と自信がない方は、焦らずゆっくりと周りを見渡してみてください。
このような「技術」という言葉の使用法は、私の本業からすれば正しくない(本当は「技能」と呼ぶべきです)のですが、まあこだわらずに行きましょう。沢登りはもっとも原始的で、自然の深い部分を楽しめる登山スタイル。
源頭から水線を創り出し流れる水の道筋を辿っていくと、突然の轟音と共にダイナミックな滝に出会う事があります。真夏の沢登りの醍醐味とも言える瞬間です。冷たい水を浴びながら滝上の静かな世界へ登攀チャレンジをしてみるのも良いでしょう。
沢を登ると現れるのが滝。その滝を水流にアタックしながら登るのがシャワークライミングの醍醐味のひとつ。落ちたら危険な滝はガイドがロープで安全を確保しますので、思いきって正面突破で登ってみましょう!きっと新しい世界が待っているはず。
登山道から外れると自由そのものですね。地図とコンパス、高度計を見つつ、登るルートを選択するのは自分達です。自分で道を決められる自由さも沢登りの醍醐味です!
そこで、はじめは易しい沢から始めることになります。そして、できれば経験の豊富な先輩から色々と教わりながら腕を磨いていくことにするのが一番でしょう。もちろん、経験の豊富な先輩が「良い先生」とは限りませんが。
沢登りは、森とその森を育んできた水や空気と一緒に過ごすことで、大きな自然の循環が感じられる遊びなのです。沢登りの楽しみ方は、目に映る景色すべてを体で感じることです。

しかし、単独の場合、本人にアクシデントがあった場合、それに対する対処は本人がする以外だれもいない。即死ならば、対処不能だ。また、足の骨折なども、行動不能に陥ってしまう。即死以外ならば、大怪我以外ならば、前に書いた携帯電話にて救助連絡が出来る可能性が高い。
新緑から秋にかけて葉の色を多彩に変化させていく山の木々や、風の動きに合わせてゆったりと動く雲、そして足元を流れる透明な水と綺麗に磨かれた岩肌など、それらを観察しながらのんびり歩くだけで、時間を忘れてしまうでしょう。
沢登りは何と言ってもさわやかで、夏バテ防止に最適です。丹沢は交通の便が良く、入渓者が多いので目印や巻き道が明瞭な沢が幾つもあります。私は稀にロープを使う場合があります(ソロの場合はトップロープが多いです)。一般論ですが安全には気をつけています。
フェルトは意外に丈夫で、じか足袋の布が先にすりきれます。布地の修復は、ゴム様になるシリコン系接着剤(商品名ザイレックス、セメダインスーパーX等)を塗布して長持ちさせています。
泳ぎが得意な人でも、山の川や滝では状態が違います。流れが強くて動けなかったり、泡だった水では身体が浮かずにそのまま水中に引き込まれてしまうことも。
そんな沢登りの一部始終をご覧下さい。春が近づくと雪解けを残念に思う一方、新緑の季節が訪れる事に心躍る。高い山々に雪解けが始まる頃、森が多い茂低山帯の沢が遡行者を受け入れ始める季節となります。
ロッククライミングと比較した場合は、岩壁を登り続ける訳ではないし、また、登攀具の必要な滝の場合でも、その左右に巻き道が存在する場合が多く、体力と技術にあわせたルートをとることができるという利点はある。

広葉樹の明るい木々と沢のセットは素晴らしく美しく、歩くだけでもウットリです。皆で歩いて、きつくなればエメラルドグリーンの流れを見ながらボンヤリ休憩し、退屈すれば、少し刺激を求めて、滝壺で泳いだり、飛び込んでみたり。道中だけで十分に楽しめます。
体力にあまり自信のない方(※)も体力自慢の方も、ガイドがしっかり受け止めますのでお気軽にご参加下さいね。※中・上級コースについては体力とご経験が必要になります。
このように多くの技術のすべてをあらかじめ修得してから沢登りを始めようというのは、碁の本だけを読んで「強くなったら碁を打ってみよう」というのと同じくらいナンセンスです。碁の場合ですとはじめは置き石のハンデをもらえますが、沢ではそうは行きません。
ハラハラ・ドキドキ感が味わえるスリリングな沢登りは、通常の登山よりも行動範囲も広く自由に移動することができるため、山のまた違った顔が見られます。
私はじか足袋の裏にフェルト底を接着剤で貼り付けた手製渓流シューズを使っていました。安価なので採用していました。足の裏の感覚が良く、親指の下にぴったり貼ったフェルトが滑らず登りやすい。案外じょうぶで、軽く、折りたたむと小さくなるなど重宝していました。
その名の通り、沢の地形を巡るスタイルゆえに、行動の範囲が広く、自由度も高く、そして山岳全体を余すところなく遊べるということから、通常の登山とは一味違う山の楽しみ方ができるのが【沢登りの魅力】と言えます。
時には思いがけない森の住人に出会う事もしばしばあります。そっと見守りながら彼らの力強い生命力を支える森の息吹を感じてみてください。

だが、濡れている場所が非常に多い、水流がある、という技術的な難しさがある。尾根の登山道を行く(一般的な)登山と比べた場合は、乾いていない場所、つまり濡れた岩、苔むして非常に滑りやすい岩の中などを進むので骨折事故や滑落死などの重大事故が起きやすくなる面がある。
沢登りはその楽しさ反面、常に危険と隣り合わせです。基本的に濡れた岩場を進むためとても滑りやすい。ふと足を滑らせて岩や滝から落下すれば、頭をうったり、滝つぼの流れに巻き込まれてしまう危険性もあります。
それにより、救助される可能性が高くなる。そんな訳で、ちょっとした悪い滝とか岩場などは、パートナーがいることである程度の余裕をもって挑むことができる。
もちろん滝の直登には、クライミングの経験と技術が必要です。登れるルートの探し方や登攀スキルのレベルアップに比例して、直登できる滝が増え、沢登りの面白い魅力はどんどん広がります。
シャワークライミングは、日常ではなかなか足を踏み入れることのない山奥の美しい渓谷がステージです。ダイナミックな滝、青く透き通った淵、苔むした岩、深い森・・・大自然に抱かれ童心に返って遊べば、身体も心もすっきりリフレッシュできること間違いナシ!
「沢登りをする際の必要な装備を特集します。入門者にもわかりやすく、基本の靴や服装、ザックなど、沢登で使う道具一式を紹介!沢登りは事故も起こりやすく危険がつきものです。正しい知識とぬかりない準備をしてから、安全に楽しくできるようにしましょう!
技術的にはロッククライミング(登攀)に属するが、主に水の流れる沢や滝を登るという性質から、ひとつの独特の分野を形成している。一般的には登山道が無い場合が多く、むしろバリエーションルートとして楽しむために登られる事が多い。

制作時の注意としては、ゴム系接着剤がフェルトにどんどんしみ込んでしまうので、まずフェルトと足袋の全面に薄く接着剤を塗布して乾かし、後に再度接着剤を塗布してくっつけます。
沢登りは、国内で行なわれる山岳登攀では、最も困難な形式。急な増水や、雪渓の崩壊、泥壁の登攀や、落石地帯の通過など、冬季は兎も角として、夏季に行なわれる登攀において、沢は最も自然の恣意性や偶発性に振り回される
パティー登山ならば、誰かがどこかで落ちても、パートナーが何らかの方策を立てる可能性は高い。岩登りにしても、相手が落ちて、転落をザイルで止めたあとに、事後処理はパートナーが出来る可能性は高い。
使っているうちにフェルトとの接着が、はがれてきます。汚れを落とし、乾かしてからゴム系接着剤を隙間に注入します。泥よごれを落とすには、泥がつく前に登山靴などに履き替えるか、帰ってからバケツの中で良くもみ洗いします。
一口に沢登りと行っても、その形態は様々です。難易度の高いゴルジュの突破を目指したり未登の大滝の登攀を目指す山行から、水と戯れながら山頂を目指す山行まで、沢登りには登る人の好みの数だけの形態があり、またその形態の数だけの技術があると言うことができます。
沢登りはものすごく楽しい遊びですが、常に危険を伴っています。この危険を少しでも少なくするための登り方と用具の使用法をここでは「技術」と呼ぶことにします。
人の踏跡無きその原生の森では、未知への冒険が色濃く残されています。日本特有のアルパインクライミングの楽しみが、そこには確かにあります!
水に恵まれた日本には、女性的に優しく美しい沢から、その険しさにより容易に人を近づけさせない登攀要素たっぷりの沢まで、遡行スタイルと登攀レベルで選べる数多くの遡行ルートが全国各地に存在します。